HEMS用超音波方式ガスメータ向けセンサー小型圧電振動子

　ＮＥＣトーキンはＨＥＭＳ分野での電子部品事業への取り組みを強化している。ガスメーターが現行の膜式から超音波方式に移行していることを機に、超音波センサーとして使用する圧電振動子の供給を開始した。

　超音波ガスメーターは、スマートメーター化で超音波方式の比率が高まっている。海外では環境対応、不払い対応などによって、１３年頃から欧州、中国市場で需要が増加している。

　超音波方式は、超音波の到達時間で流速、流量を測定するもの。流量が多い場合は到達時間が短く、逆に流量が少ない場合では到達時間が遅い。

　サイズは、現行の膜式に比べて約３分の１と小型で、超音波による微少量を瞬時に計測できる上、大容量の計測も可能。

　さらに瞬時ガス漏れ確認などの外部通信機能が充実している。

　同社では、超音波ガスメーターで使用される上流と下流の二つの超音波センサーに用いられる圧電振動子の供給を始めた。

　同社の圧電振動子の圧電セラミック材料は、ジルコン酸チタン酸鉛やチタン酸バリウムを主成分としたもの。機械的品質係数、電気機械結合係数が任意に選択でき、温度や湿度の変化および時間経過に対して安定している。

　さらに広範囲に圧電特性をそろえる。緻密な磁器であるため、機械加工性に優れ、任意の形状や寸法の振動子を製作できる。