次世代ゲームコントローラ向け静電容量式タッチ入力デバイス

　アルプス電気の米国子会社、サーク・コーポレーション（ユタ州ソルトレイクシティ）は次世代ゲームコントローラ向けの静電容量式タッチ入力デバイス「グライドポイントＴＭ０４００４０」を開発し、販売を開始した。
　最近のＰＣなどを中心とするゲーム機市場では、バーチャルリアリティが追求されるとともに、より緻密かつアクティブなゲーミングスタイルへと進化している。このトレンドに伴い、これらのゲーム機器をコントロールする方法も直観的で自然な操作感が求められている。

　今回の新製品は、ノートＰＣやゲームのコントローラ向けで定評のある「グライドポイント　ジェネレーション４」のタッチ技術を基に、ゲームコントロール向けに最適化した専用ＩＣやファームウエアを搭載し、タッチ入力の高速応答を実現した。

　これらにより、ごくわずかな指の動きにも瞬時に追従できるなど、パフォーマンス性の高いゲームコントロールが可能となる。

　同製品の形状は円形となっているため、従来のアナログスティックコントロールに代わる操作デバイスとしても注目されている。その形状を生かすことで、マウス操作やカスタムキーボードのポインタなどにも応用が可能。

　主な仕様は、インターフェイスはＳＰＩｗｉｔｈ１２ピンＦＦＣコネクタ。オペレーションシステムはスタンダードマウスドライバー。分解能は最大５１カウント／ミリメートル。　外形サイズは、直径４０ミリ×高さ５.６１ミリメートル。重量は１４グラム。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度。

　サーク社は９１年に設立され、静電容量センシング技術をベースに、ノートＰＣのほか産業機器、医療機器、民生機器など様々な市場向けにタッチ入力製品の豊富な販売実績を持つ。

　０３年から、アルプス電気の全額出資子会社となっている。