151118_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月18日 |
151118_01 |
ラピスセミコンダクタ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
移動体通信機器用 |
ウエアラブル機器向けLCDドライバー内蔵の16ビットローパワーマイコン
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16ビットローパワーマイコン「ML620Q
416/418」の8インチウエハー |
ロームグループのラピスセミコンダクタはセンサーウオッチやウエアラブル機器に適したLCDドライバー内蔵の16ビットローパワーマイコンを開発し、16年1月からチップ販売を開始する。2048ドットマトリクス表示が多彩な表示を可能にした。HALT電流も0.38μAに抑え、従来の時計用8ビット並みのバッテリライフを実現。クロック周波数を16メガヘルツに高速化してジャイロや地磁気センサーのオフセット補正演算処理能力を高め、歩行ナビなどの高度なアプリケーションをサポート。演算時間の短縮でシステムの平均電流を低減した。
新開発の16ビットローパワーマイコンはウルトラローパワーマイコンML620500シリーズで初めて、LCDドライバーとLCD駆動用で電源回路を内蔵。
同社従来品で1500ドットマトリクスだったLCD表示能力を33%向上させ、2048ドットマトリクス表示を可能にした。これにより、計測した歩数、活動量情報のグラフ表示やスマホで受信したメールのメッセージなどを腕時計のLCD画面に高精細に表示できる。
これまでの腕時計用8ビットマイコンでは多くても1500ドットマトリクス、主流は500―600ドットマトリクスだったため、多彩な表示が難しかった。また、周波数4メガヘルツの8ビットマイコンで課題だったジャイロセンサーや地磁気センサーで必要なオフセット補正アルゴリズム処理を16 ビット 化し、周波数を4倍の16メガヘルツに上げることで短時間処理を可能にした。
8ビットマイコン並み
16ビット化、高周波化でゲート規模が大きくなり、非動作時のリーク電流が高くなるのを動作電流が2分の1になるDC/DCコンバータを内蔵することで低減。これまでの16ビットマイコンで数μAだったHALT電流を従来の時計用8 ビット 並みの0.38μAに抑え、8ビットマイコン同等のバッテリライフを実現した。
ML620Q410シリーズとして、内部メモリープログラム領域128キロバイト品「Q416」と256キロバイト品「Q418」の2品種を取りそろえた。センサーウオッチ、ウエアラブル機器のほかバイクメーター、サーモスタット、電子棚札、関数電卓などに拡販していく。
ラピスセミコンダクタ宮城(宮城県)の8インチウエハーラインで16年1月から量産を開始し、チップ販売する。月産10万個でスタートする。
16年2月にセンサーウオッチの開発工数を削減するリファレンスキットの提供も始める。同キットにはLCDパネル、BLE通信モジュール、GPSモジュール、加速度/地磁気/温湿度センサーを搭載。各種アプリケーションソフトを使用して、すぐにセンサーウオッチの開発に取りかかれる。
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