100Aでの給電が可能な１V系非絶縁型DC-DCパワーモジュール

１００Ａ給電を実現したＤＣ―ＤＣパワー モジュール

　ＦＤＫは富士通研究所と共同で、１００Ａでの給電が可能な１Ｖ系非絶縁型ＤＣ―ＤＣパワーモジュールを開発した。産業機器の高性能化、高機能化に伴い大電流、大容量、定電圧化が進み、搭載される半導体デバイスでは１Ｖ系で１００Ａクラスの電力供給が求められている。新製品は各種通信装置、サーバー、ストレージシステムなどでの採用を見込み開発した。

　新製品は４相の回路制御の採用、回路全体の最適化、構成部品の小型化に加え、富士通研究所が１４年１０月に開発したデジタル制御電源のモデルベース開発技術を適用した。これによって、小型、低背ながら１００Ａの給電と９０％以上の高変換効率を実現した。

　同クラスの非絶縁型ＤＣ―ＤＣパワーモジュールとして、業界最高水準の電流密度１２.９Ａ／ＣＣ、高さ７.５ミリメートルの低背化を実現。しかも独自のパワー回路技術および高密度実装技術を駆使することで出力電圧設定、過電流保護、過熱保護、リモートＯＮ／ＯＦＦ、ＰＭＢｕｓへの準拠など、フルデジタル制御、モニタリングを可能にした。ユーザーはシステムの使用条件に合った最適な消費電力での動作が可能になる。

　高温環境下でも高性能、高効率を維持する特徴を有することから、高信頼性を要求する分野で幅広く使用できる。

　なお、この製品はパシフィコ横浜で開催されるＥｍｂｅｄｄｅｄ　Ｔｅｃｈｎｏｉｏｇｙ　２０１５に出展する。