独自のソフトを搭載した2タイプの小型・高性能無線モジュール

独自のソフトウエアを搭載した無線モジュール

　太陽誘電は独自のソフトウエアを搭載した２タイプの小型、高性能な無線モジュールを開発した。ロボット制御などのＭ２Ｍ、バーコードを読み取るハンディターミナル、さらには環境・エネルギー関連（ＨＥＭＳ、スマートメーターなど）のＩｏＴに関連したネットワーク向けなどとして需要が伸びると展望。１５年度内に順次量産を開始する。

　無線を使用する製品は一般的に各国の法規制への対応が必要。また、従来のモジュールでは通信を実現するために、デバイスドライバー、プロトコルスタックなどの制御ソフトウエアを機器側に搭載しなければならない。このため、最終製品に無線を組み込むためには、ソフトウエアの開発期間、コストの増加を誘発する。

　同社は、独自の無線制御ソフトウエアを開発。日本や北米の電波法に適合した同社の無線モジュールに搭載。これによって、シリアルポート経由での簡単なコマンド制御で、無線通信を実現できるようにしたもの。
　ユーザーにとって、新製品の開発リードタイムを大幅に短縮するとともに、開発コストを抑制できるという大きなメリットが得られる。

　無線はＷＬＡＮ８０２.１１ｂ／ｇ／ｎ。

　ＣＰＵコアとして、ＡＲＭ　Ｃｏｒｅｔｅｘ　Ｍ３を採用した１７.８×３２×２.６ミリメートルサイズの「ＷＹＳＡＡＶＫＸＹ―ＸＸ―Ｉ」（サンプル価格５千円）とＡＲＭ　Ｃｏｒｅｔｅｘ　Ｍ４の「ＷＹＳＡＣＶＬＸＹ―ＸＸ」（１４×２１.４×２.４ミリメートルサイズ）の２タイプを用意した。