モジュールタイプ/プレスフィットタイプの高電流コネクタシステム

日本モレックスの高電流コネクタ「１７２１８５ シリーズ」

ストレート型レセプタクル「１７２１７６シリーズ」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、同社の高電流コネクタシステム「ＥＸＴｒｅｍｅ　ＥｎｅｒｇｅｔｉＣ」にモジュールタイプ／プレスフィットタイプの新バージョン２種を追加し、製品群を拡張した。追加したのは「１７２１８５シリーズ」と「１７２１８６シリーズ」。

　追加した新バージョンは従来の一体成型タイプと異なり、電源ブレード部とシグナル部がそれぞれモジュール化されているため、設計ニーズに合わせ、自由に組み合わせて使用することが可能。

　ＥＸＴｒｅｍｅ　ＥｎｅｒｇｅｔｉＣは、１ブレードベイ当たり最大１００.０Ａの高電流に対応し、優れた電流密度を実現する高電流コネクタシステム。今回の１７２１８５シリーズは、はんだおよびプレスフィットに対応したライトアングル型プラグ。１７２１８６シリーズは、プレスフィットに対応したストレート型レセプタクル。

　ＥＸＴｒｅｍｅ　ＥｎｅｒｇｅｔｉＣモジュールタイプの主な特徴は、スプリットブレードは最大６３Ａ、ＡＣおよびＤＣ定格に対応し、ベイ対ベイでは最大３２０Ｖ、ＡＣおよびＤＣ定格に対応するため、電源設計用の電圧要件に適合。ＬＣＰ樹脂を用いた絶縁コンタクトを搭載しており、各電源用スプリットブレード端子は３０度以下の温度上昇値の条件で定格５０.０Ａに対応。モジュールの組み合わせはダブティル構造を採用し、あらゆる信号や電源の組み合わせをカスタマイズできる。

　ＥＸＴｒｅｍｅ　ＥｎｅｒｇｅｔｉＣとＥＸＴｒｅｍｅ　Ｔｅｎ６０ｚＰｏｗｅｒの全シリーズと互換性を備える。通気機能を備えることで熱管理を向上。

　用途は１Ｕ／２Ｕサーバーやモジュラ電源、ハイエンドコンピュータや通信機器などのデータ通信用途に適している。