低ノイズの32ビット・データーシグマ型A/Dコンバータ2種

日本ＴＩの３２ビットデルタ─シグマ型Ａ／Ｄ コンバータ「ＡＤＳ１２６２／１２６３」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は高分解能、低ノイズ性能や故障検出機能の統合などの特徴を備えた、２種類の３２ビット・デルタ−シグマ型Ａ／Ｄコンバータを発表「ＡＤＳ１２６２／１２６３」を発表した。

　新製品は高い機能の集積により、センサーの計測を容易にする。またシステム・コストを削減し、ノイズ特性やドリフト特性の悪化を引き起こす外付け部品も不要。

　これまで高分解能Ａ／Ｄコンバータを必要とするシステム設計者は、低ノイズ特性や低オフセット・ドリフト特性を実現するために、複数の統合機能などの仕様に妥協する必要があった。

　今回の製品は３２ビットの高分解能のみならず、基準電圧源やセンサー励起回路などを統合。複数の故障検出機能と、高いデータレートや広い動作温度範囲を提供することで、ＰＬＣ、産業用オートメーション機器やセンサー計測などのアプリケーションで、最大限の性能を実現する。

　ＡＤＳ１２６２／１２６３は９.７×６.４ミリメートルのＴＳＳＯＰパッケージで供給される。

　１千個受注時の単価（参考価格）はＡＤＳ１２６２が９.１０ドル、同１２６３が１２.６５ドル。