2G-50GHzをカバーするMMICの広帯域パワーアンプ2種

ＡＤＩのＭＭＩＣ広帯域パワーアンプ 「ＨＭＣ１１２７／ＨＭＣ１１２６」

　米アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）はＭＭＩＣ（モノリシック・マイクロ波集積回路）広帯域パワーアンプ「ＨＭＣ１１２７」と「ＨＭＣ１１２６」を発表した。これらのデバイスはダイで提供され、２ギガ−５０ギガヘルツの周波数範囲をカバーし、周波数帯域間の（切り替え用）ＲＦスイッチが不要。これによりシステム設計を簡素化し、性能を改善する。

　各アンプは５０Ωに内部マッチングされたＩ／Ｏを集積しており、マルチチップ・モジュールへの搭載が容易になる。

　また、０.３１ミリメートル（１２ ミル ）間隔の２本の０.０２ミリメートル（１ ミル ）ワイヤボンドを経由して接続されたチップによって、全てのデータを得ることができる。

　ＨＭＣ１１２７と同１１２６は、ＧａＡｓ　ｐＨＥＭＴをベースとしており、計測機器、マイクロ波無線およびＶＳＡＴ（衛星通信用の超小型地上局）アンテナ、宇宙航空および防衛システム、テレコム・インフラストラクチャ、光ファイバ・アプリケーション向けに最適。

　１千個受注時の単価は、ＨＭＣ１１２７が１１３ドル、ＨＭＣ１１２６が１０３ドル。

　ダイサイズは、前者が２.７×１.４５×０.１ミリメートル、後者が２.３×１.４５×０.１ミリメートル。