低消費電流で車載機器などの時間管理に適したCMOSタイマーIC

　セイコーインスツル（ＳＩＩ）は低消費電流で、時間管理に適したＣＭＯＳタイマーＩＣ「Ｓ―３５７２０シリーズ」の販売を開始した。

　新製品はアラーム時間を１秒から１９４日まで１秒単位でオプション選択できる。そのためエンジン停止後など、各種システムスリープ期間中の時間管理に最適。

　近年、ＥＵＲＯ６による排ガス規制（欧州）により、エンジン停止後の定期的な状態管理の必要性が高まりつつある。例えば（１）排ガスの有害成分を浄化する触媒の活性化状況の時間管理（２）定期的な時間ごとの燃料気化量の管理などがある。

　ＥＶではバッテリの状態監視を目的として、未乗車やバッテリ未充電のブランク検出の要求がある。例えばスリープ時での充電に向けた深夜電力時間検出など。

　一般的な時間計測では、マイコンとの組み合わせで設計の柔軟性や時間精度の向上、消費電流の低減などに課題があった。同社は専用のタイマーＩＣでエンジン停止後など、各種システムスリープ期間中の時間管理に最適なＩＣを提供する。

　パッケージは小型の８ピンＴＭＳＯＰ。鉛フリー・ハロゲンフリー。