過酷な洗浄に耐える衛生設計を施した丸型コネクタ

ハーティングの丸型コネクタ「Ｈａｎ Ｆ+Ｂコネクタ」

　ハーティング（横浜市港北区）は食品製造装置・医療機器などの業界向けに開発された、過酷な洗浄に耐える衛生設計を施した丸型コネクタ「Ｈａｎ　ＦプラスＢコネクタ」を今月から販売開始した。

　食品業界では極めて高い衛生・安全性が求められる。このため、製造現場で使用する機械や部品は凹凸がなく、食材・食品の一部が溝にたまらない設計でなければならない。

　Ｈａｎ　ＦプラスＢは、丸みを帯びた形状と滑らかな表面を備え、バクテリアの発生源となる食品の付着などを防ぎ、洗浄のしやすい設計となっている。ハウジングには米国食品医薬品局（ＦＤＡ）認定の安全性を備えたポリプロピレン（ＰＰ）プラスチックを使用している。

　加えて、ハウジングは高圧洗浄およびスチームジェットクリーナに対応するＩＰ６９Ｋの高い防水性を備えている。使用温度範囲は４０―１２５度。業務用清掃衛生分野の製品とサービスを提供する世界的企業ＥＣＯＬＡＢ社認定の洗浄剤に対応し、毎日の洗浄ストレスに長期間耐えることが可能。

　Ｈａｎ　ＦプラスＢ専用のインサートに加え、アダプタの使用により既存の小型産業用コネクタ「Ｈａｎ　３Ａシリーズ」の２５種のインサートも使用できる。データ、信号、最大４０Ａの電力用の多様なインサートで、幅広いアプリケーションに対応する。

　同社は、独ハーティングテクノロジーグループの日本法人。Ｃｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ＆Ｎｅｔｗｏｒｋｓ事業部門として（１）産業用コネクタ（２）基板実装用コネクタ／デバイス用コネクタ（３）イーサネット関連製品を柱に事業を展開する。