嵌合高さ1.9ミリ実現の0.5ミリピッチFFC/FPCコネクタ

日本モレックスの「５０５１１０シリーズ」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は０.５０ミリピッチＦＦＣ／ＦＰＣコネクタ製品群のラインアップ拡充として、従来比２４％低背化した「５０５１１０シリーズ」を追加した。独自のダブルボトムコンタクトターミナル設計により、優れた信号信頼性を持つ０.５０ミリピッチＦＦＣ／ＦＰＣコネクタ製品群に、さらなる低背製品を加えたもの。

　用途は、カーナビなどの自動車インフォテインメントをはじめ光ディスクドライブやノートＰＣ／タブレットＰＣなどのデータコム、薄型テレビや携帯式ゲーム機器などの民生用途など。

　今回追加した５０５１１０シリーズの嵌合高さは１.９０ミリメートル。これまでの５０２７９０シリーズや１０４０６０シリーズの高さ２.５０ミリメートルに比べ、２４％の低背化を実現した。

　極数バリエーションも積極的に展開していく。リリース済みの２０―８０極に加え、小極タイプの４―１９極も７月中のリリースを予定し、より多くの極数選択肢を提供していく。

　０.５０ミリピッチＦＦＣ／ＦＰＣコネクタ製品群は、１極当たり二つのコンタクトを搭載するダブルボトムコンタクトターミナル設計を特徴とする。シングルボトムコンタクトターミナル設計に比べ、ほこりや汚染要因を効果的に除去するとともに接触の冗長化（２重化）によって確実な接触信頼性を提供する。

　０.５０ミリピッチＦＦＣ／ＦＰＣコネクタの主な特徴は、イヤタブでケーブルをロックする機能を採用することでケーブル保持力を向上するとともに、容易なケーブル位置決めや嵌合作業を実現。ケーブル挿入が容易なゼロ挿入力。

　ハウジング上部に真空ピックアンドプレース用エリアを設けることにより、基板への実装を容易にするとともに、ピックアンドプレース用テープに比べコストを低減している。