世界最小の1612サイズで最薄の温度補償水晶発信機（TCXO)

大真空のＴＣＸＯ「ＤＳＢ１６１２ＤＮ」

　大真空は世界最小、最薄の１６１２サイズ温度補償水晶発振器（ＴＣＸＯ）を開発し、サンプル出荷を開始した。

　鳥取事業所で今秋から、月産１００万個で量産の予定。

　１.６×１.２ミリメートルで世界最薄０.５５ミリメートルｍａｘを実現した。これまでの２０１６サイズ（２.０×１.６×０.７ミリメートル）ＴＣＸＯに比べて、体積比で約５２％削減しながら同等以上の信頼性を得た。

　スマホをはじめ、ウエアラブル端末、ＧＮＳＳ、スマートメーターなどの小型、薄型化に貢献できる。

　ＶＣ―ＴＣＸＯ「ＤＳＡ１６１２ＳＤＮ」とＴＣＸＯ「ＤＳＢ１６１２ＤＮ」の２品種を取りそろえた。

　ともに水晶チップの小型化、ＩＣ、セラミックパッケージの薄型化、金属リッド厚みの最適化を図り、水晶チップと発振回路用ＩＣをシングルパッケージ化。封止時におけるセラミックパッケージへの応力の影響が小さい金属溶融封止工法を用いた。これらにより超薄型化、小型化、高精度、高信頼性を確保した。

　温度特性は「ＤＳＡ１６１２ＳＤＮ」がプラスマイナス１.０×１０^−６／マイナス４０―プラス８５度に、「ＤＳＢ１６１２ＳＤＮ」がプラスマイナス０.５×１０^−６／マイナス４０―プラス８５度に対応する。位相ノイズも抑えた。