電波プロダクトニュース



150609_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月9日 150609_01 日本結晶光学 光関連部品 光部品、光モジュール デジタル情報家電用

スーパーハイビジョン8KTVカメラ向けフッ化カルシウム単結晶


フッ化カルシウム単結晶製品(今回の開発品
のフッ化カルシウム単結晶サイズは左下)  

 三井金属の完全子会社である日本結晶光学(本社工場=群馬県館林市、山田隆司社長)はスーパーハイビジョン(8K)テレビカメラ向けに、蛍石を原料とするフッ化カルシウム単結晶の開発に成功し、サンプル出荷を開始した。

 スーパーハイビジョンは、現在放送されているハイビジョンの約16倍の3300万画素の超高精細映像となる。この画像を映すためスーパーハイビジョン用テレビカメラのレンズは、超高精細映像を可能とする画像のぼやけやすさを表す歪値の大幅な低減が求められていた。

 従来、超低歪の大口径サイズのフッ化カルシウム単結晶は、安定的に効率良く量産するのは難しいとされていたが、同社は単結晶の作製方法の一つであるブリッジマン法をベースに、以前から培ってきたステッパ向けの技術を用いた。

 歪値を従来の約7分の1となる5ナノメートル/センチメートル 未満と大幅に低減させたサイズ径200ミリメートルのフッ化カルシウム単結晶の開発に成功したもの。

 また、本技術で作製したフッ化カルシウム単結晶は、品質のばらつきが小さく、既に量産化技術も確立した。

 同社グループは「マテリアルの知恵を活かす」というスローガンのもと、今後も高品質なフッ化カルシウム単結晶の開発と安定供給に注力する。


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