150505_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月5日 |
150505_01 |
太陽誘電 |
ユニット |
センサーモジュール |
一般産業用 |
脳波センシングなど医療・ヘルスケア向け圧電圧力波センサー
太陽誘電は、圧電圧力波センサー「AYA―P」を開発した。独自の高性能な圧電セラミック材料技術を用いたもの。脈波のセンシングをはじめとする医療、ヘルスケア分野での普及が狙い。新規事業分野での事業展開を成長戦略としており、中期経営戦略の一環として、脈波センサーとしての商品化を目指している。
開発中のAYA―Pはセンサーブロックとメーンブロック、USBドングルから構成。センサーブロックは自社で設計、開発した高感度圧電セラミック材料を使ったステンレス鋼材(SUS)付きの圧電センサーチップと計測アンプを実装している。
メーンブロックはPGA、12ビットA/Dコンバータ、オリジナルプロトコルを実装し、連続データ送信に対応させたブルートゥースローエナジー(BLE)モジュールを内蔵。電源は単4電池を2個搭載。
USBドングルは、連続データ転送用。
様々な物体の圧力変動を直接、あるいは空気を介して間接的に高感度で検出し、デジタル信号を出力する。
同社は応用例として、血管壁の振動を直接検出する脈波センサーとしての実証実験を開始している。0.1―200までリニアな脈波の高分解能な加速度波形を計測でき、具体的に脈拍、不整脈、血管の硬さなどに用いることが可能。
消費電力は、圧電素子の電力消費がないため、アンプのみの電力消費でマイクロワットレベルで済む。
脈波センサーのほか、呼吸センサーとしての応用にも期待。代表例としては、自動車におけるシートやシートベルトにAYA―Pとチューブで接続されたエアバッグの基本ユニットを実装して、呼吸や体動信号をセンシングする。
同社は、新規事業の売上比率を30%まで引き上げる目標を掲げて新製品開発、新規顧客の開拓に取り組んでいる。
医療、ヘルスケア分野への取り組みについても、電波を利用した無線通信が制限される手術室などの場所に最適な高速可視光通信、離床センサーとワイヤレスセンサーネットワークなどを組み合わせたナースコールシステムなどの各種ソリューションも提案している。
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