150417_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月17日 |
150417_02 |
ローム |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
デジタル情報家電用 |
QiとPMA規格対応のワイヤレス給電コントローラICチップセット
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ロームのBD57020 |
ロームはワイヤレス給電国際規格のQi(チー)最新規格ミディアムパワー(15年公開予定)とPMAの両規格に業界で初めて準拠したワイヤレス給電コントローラICチップセットを開発した。既に年内に量産できる体制を整えた。前工程をローム浜松(浜松市)で、後工程をローム・アポロ(福岡県)で行う。
最大15W出力のワイヤレス給電が可能なQiミディアムパワー規格対応により、タブレット端末、デジカメ、ビデオカメラなどのワイヤレス給電を実現できる。フル充電ではないがノートPCのワイヤレス給電も可能となる。
最大出力電力5Wの既存Qiローパワー規格と、北米で普及が進む最大出力電力5WのPMA規格にも対応し、スマホやタブレットPCを最大2倍の電流で充電できる。QiとPMAはともに伝送距離は数センチメートルと短いが、回路構成がシンプルなためコンパクト、低コストで高効率伝送が可能な電磁誘導方式。
内本大介パワーマネジメントLSI商品開発部パワーソリューション開発課非接触給電グループリーダーは「13年6月からQiの国際規格団体WPCのレギュラーメンバーとしてQi規格の策定段階から協議に参加し、市場の要望に即した製品開発をいち早く行ってきた。今回のQiミディアムパワー規格でも当社が提案した異物検知機能などが評価され規格に採用された。業界に先駆けてQiミディアムパワー、PMAの両規格に準拠したチップセットを開発できたのもレギュラーメンバーとして規格策定の中心的役割を果たせたからだ。電源アダプタから機器の電源管理までワイヤレス給電の川上から川下までソリューション提案できる当社の強みを生かし、ワイヤレス給電の普及を加速していきたい」と話している。
新開発のチップセットは、Qi規格ミディアムパワー・ローパワーとPMA1規格に対応した受信・端末側に使用するコントローラIC「BD57015GWL」(最大出力10W)とQi規格ミディアムパワー・ローパワー規格対応の送信・充電側用コントローラIC「BD57020MWV」(同15W)。
0.18マイクロメートルBiCDMOSプロセスを採用。受信・端末用はLDO出力を5―10Vで可変可能。給電電流を変えずに出力電力を上げることができる。最大入力電圧20V、最大入出力電流1.42/1.25/1A。0.4ミリメートルピッチWLCSPパッケージ(4.1×3.2×0.57ミリメートル)。送信・充電用は5―15Wまでの送電アプリケーションに適応。入力電圧範囲4.2―5.3V、スイッチング周波数110―205キロヘルツ。0.4ミリメートルピッチUQFNパッケージ(5.0×5.0×1.0ミリメートル)。異物検出機能、位置ずれ検知機能は両側に搭載。
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