携帯端末機器向け高性能グラフィックス機能付32ビットマイコン

ＳＴマイクロの３２ビットマイコン「ＳＴＦ３２Ｆ４６９」

　スイスのＳＴマイクロエレクトロニクスは、ウエアラブル機器やスマート家電、そのほかＩｏＴ（モノのインターネット）機器に、高性能グラフィックス機能を追加し、スマホと同様の直感的なユーザー・インターフェイスを実現する新しい３２ビット ・マイコン（ＭＣＵ）「ＳＴＦ３２Ｆ４６９／４７９」を発表した。

　新製品は、グラフィックスとリアルタイム処理、ＭＣＵのプログラム・メモリーへのアクセスを高速化する「クロム・アート・アクセラレータ」と「アート・アクセラレータ」で拡張された３２ビット低電力ＡＲＭ　Ｃｏｒｔｅｘ―Ｍ４　ＭＣＵコアを搭載している。

　これらアクセラレータとＭＩＰＩ−ＤＳＩインターフェイスの組み合わせにより、リアルタイムのシステム制御やモニタリング、より強力な処理性能や高い消費電力を必要とするアプリケーション・タスクを実行する。

　また、ＳＴＦ３２Ｆ４７９は高度なセキュリティが求められる機器向けに暗号化コプロセッサを内蔵している。

　新ＭＣＵは現在サンプル出荷中で、１５年第３四半期から量産を開始する予定。

　参考価格は、５１２キロバイトフラッシュメモリー内蔵、ＢＧＡ１６９パッケージ製品の「ＳＴＭ３２Ｆ４６９ＡＥＨ６」が１千個一括受注時８.２９ドル。