スマートデバイス向け防水性等に優れたホットメルト接着剤

部品組み立てに貢献する新規ホットメルト 　　接着剤

　東レ・ダウコーニングはスマートデバイスの信頼性、リワーク性、防水性を向上するホットメルト接着剤「ダウコーニングＥＡ―４６００」を新発売した。

　次世代のスマートデバイスでは、狭額縁や革新的なデザイン性と生産性向上の要求が増えており、対応できる新しい接着剤が求められていた。

　今回発売したホットメルト接着剤は、容易に塗布ができ瞬時に室温で硬化し、初期接着力が得られるように設計されている。

　そのため塗布工程後、直ちに組み立てができ、量産性が向上する。完全硬化後は、強力な接着性を発揮するので次世代スマホ、タブレット、ウエアラブル機器など向けにトータルコストの低減と防水性を持つ狭額縁設計に適している。

　ＥＡ―４６００は湿気硬化型シリコーン材料であり、長期間の保存安定性を持つ。無溶剤で加熱溶解した液体として線幅０.５ミリメートル以下で塗工ができ、４０度から１５０度までの温度範囲で使用が可能だ。冷却後、室温で硬化が進むので、プラスチックや金属基材にプライマを使用することなく接着できる粘弾性樹脂でもある。

　本製品は従来のウレタン系品とは異なり、紫外線（ＵＶ）マーカーを含むため、塗工品の自動ＵＶ検査が可能となる。また、不良品が発生しても２４時間以内であれば容易にリワークし、良品とすることができる。

　コストへの効果は、両面テープを用いた０.８ミリメートル幅のスマホの窓枠接着で、１億台分を生産した場合を比較した結果、約５倍のトータルコスト改善につながったという。