電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月18日 141218_02 日立金属 電子材料 誘電体・絶縁体 自動車機器用

高温で優れた特性の車載用ソフトフェライトコア材料


日立金属の車載用ソフトフェライトコア材料
「MB20D」

 日立金属は高温特性に優れた車載用ソフトフェライトコア材料「MB20D」を開発し、量産体制を整えた。自動車電装部品に用いられるトランスやインダクタなどの電子部品の高効率化や高信頼性化、小型軽量化に貢献する。

 近年、車の電装化進展に伴い、搭載される電子部品の高効率化と高信頼性化への要求が高まっている。同時に、省スペース化要求により、各電子部品は一層の小型軽量化が求められている。加えて、エンジンルーム近傍での使用も想定されるため、高温環境下での性能や信頼性の向上が望まれている。

 車載用のトランス、インダクタ部品などに使用されるコア材料は、一般的に高温環境下での磁心損失が高く、その損失は熱に変換されるため、熱源として周囲温度を上昇させる原因となることがある。このため、周囲の電子部品への熱影響を極小化させるためにも、高温環境下でも損失が低いコア材料が求められている。

 今回開発のソフトフェライトコア材料MB20Dは、車載用途を考慮した高温環境下の低損失特性に優れたMn―Zn系フェライト材料。同社独自の粉末配合技術と粉末加工・熱処理技術により、低磁心損失と高飽和磁束密度を両立した。

 特に高温環境下での低磁心損失性と高飽和磁束密度性に優れるため、消費電力抑制とともに発熱量を抑えることも可能。特許1件出願済み。

 既にサンプル出荷を開始しており、15年からの量産を予定する。

 MB20Dの特徴は、高温環境下(130度)での磁心損失を20%改善(同社ML33D比)、高温環境下(130度)での飽和磁束密度を25%向上(同)。

 生産は日立フェライト電子および日立金属(香港)有限公司番禺工場で行う。


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