スマホ・デジカメ向け耐静電気性能40％向上のスライドスイッチ

ＳＭＫの静電気対応スライドスイッチ 「ＪＳＢシリーズ」

　ＳＭＫは５日、スマホやＤＳＣなどの小型機器向けに耐静電気性能を大幅に向上した静電気対応スライドスイッチ「ＪＳＢシリーズ」を開発したと発表した。１５年２月から受注活動を開始する。

　新製品は、スライドスイッチ「ＪＳＢシリーズ」の静電気対策タイプを開発したもの。外形サイズは従来のＪＳＢシリーズと同等としながら耐静電気性能を約４０％アップした。

　小型機器の操作部において、人の指先から回路部へ静電気が侵入した場合、電子機器に致命的な打撃を与える。従来はセット側で対策をしていたが、機器の小型化に伴いセット側での対策が難しくなってきている。

　新製品は、静電気対策として同社独自の構造（特許出願中）を採用し、外部からの静電気の侵入から回路を守る。スイッチのクリック感をなくすことで、顧客の筐体側での操作フィーリング設計の簡易化にも貢献する。

　用途はスマホ、ＤＳＣ、パソコン、ＩＣレコーダ、ヘルスケア機器など。サンプル価格は１００円。１５年２月の受注活動開始、同年３月からの量産開始を予定。生産能力は月産１００万個。

　主な仕様は定格電圧電流ＤＣ１２Ｖ　０.１Ａ。作動力（動作力）０.５Ｎ　Ｍａｘ。作動量２ミリメートルプラスマイナス０.２ミリメートル。動作寿命１万回。外形寸法８.８×２.７×高さ２ミリメートル。