Non-ZIFタイプで最小クラスの0.30ミリピッチ高さ1ミリのFPCコネクタ

日本モレックスの０.３ミリピッチ ＦＰＣコネクタ「５０４２８１」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は高いケーブル保持力と低挿入力を備え、Ｎｏｎ―ＺＩＦ（ゼロインサーションフォース）タイプでは最小クラスの０.３０ミリピッチＦＰＣコネクタ「５０４２８１」を発表した。ＤＳＣやタブレット端末、医療関連などの用途向けに拡販する。

　新製品は狭ピッチかつ高さ１.００ミリメートル、幅２.７５ミリメートルと非常にコンパクトな設計で、実装面積の省スペース化に寄与する。デュアルコンタクト（両面接触）Ｎｏｎ―ＺＩＦ設計を採用し、接点が上下両面に設けられているため、一つのコネクタで上面および下面接触に対応する。これにより設計と部品調達が簡素化でき、ケーブル取り付けも容易になる。

　スタッガード（互い違い）コンタクト設計を採り入れ、隣り合う端子接点間の距離を最適化することで、コンタクトへの段階的な嵌合を実現し、スムーズかつ低い挿入力での取り付けを可能とした。ハウジング内壁と端子との間に０.０５ミリメートル以上の十分なスペースを設けることで、はんだフラックス上がりを防止している。

　同製品は、同社製フロントフリップタイプＦＰＣコネクタ「５０３５６６シリーズ」とフットプリントが同じため、設計柔軟性が向上し、用途によって異なるニーズに容易に対応できる。

　同社では、新製品をコンパクトデジカメやデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、タブレット端末、ノートＰＣ等の民生用途のほか、患者モニタリングや治療・手術用機器などの医療用途などとしている。