ＭＳＰ430超低消費電力FRAMマイコン製品に46品種追加

ＴＩのＦＲＡＭマイコン「ＭＳＰ４３０ＦＲ６９ｘ」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は１日、消費電力や原材料コストの削減、製品サイズを縮小するＭＳＰ４３０超低消費電力ＦＲＡＭマイコン製品に、より大容量のメモリー、複数の機能や統合性を提供する新製品４６品種を追加したと発表した。

　新製品の「ＭＳＰ４３０ＦＲ６９ｘ」マイコンは、最大１２８キロ バイトの不揮発メモリーを内蔵できる拡張性を持つ。ＥＳＩ（エクステンデッド・スキャン・インターフェイス）や、２００ｋＳＰＳ動作時に１４０μＡと低消費電流の差動入力Ａ／Ｄコンバータをはじめとしたスマート・アナログ・ペリフェラル群を統合。

　また、内蔵の３２０セグメントＬＣＤコントローラを活用して、開発中の製品にディスプレイを簡単に追加できる。

　ＥＳＩモジュール、差動入力Ａ／ＤコンバータやＬＣＤコントローラの統合で、水、ガスや光熱などの計量向けのスマート流量計の設計に最適。

　業界で最も低い動作時電力、スタンバイ時電力や、ペリフェラル群の消費電力を実現。

　組込みメモリーは、高速書き込み、フラッシュメモリーよりも１００億回以上多い書き込み／消去サイクルで、時間経過に対するデータの正確さと製品寿命を延長。一定周期のオンザフライのログ動作や、より高速で、より簡素なワイヤレスのファームウエアを更新できる。

　現在、ＭＳＰ４３０ＦＲ６９ｘマイコンは量産出荷中で、１千個受注時の単価（参考価格）は４.５ドル。