デュアル出力マルチフェーズ同期整流式降圧DC-DCコントローラ

「ＬＴＣ３８８２」の製品イメージ

　リニアテクノロジーはパワー・システム・マネジメント（ＰＳＭ）機能を備えた、デュアル出力マルチフェーズ同期整流式降圧ＤＣ─ＤＣコントローラ「ＬＴＣ３８８２」の販売を開始した。内部動作温度範囲はマイナス４０―１２５度Ｃで、１千個時の参考単価は５.３５ドルから。

　新製品は光伝送システム、データコムやテレコムのスイッチやルーター、産業用テスト装置、ロボット、ＲＡＩＤのほか、電気設備、冷却、保守の費用が重視される産業用システムに最適。

　電圧モード制御の採用で、優れたトランジェント応答を実現。直列抵抗が非常に小さい（０.２５ｍΩ）インダクタで動作するため高い効率を達成している。出力フェーズ当たり最大４０Ａの電流を供給できる。

　ＰＳＭ機能により、システム設計者や遠隔オペレータはシステムの電力状態や消費電力の設定や監視ができる。

　ポイント・オブ・ロードとしての電力供給に加えて、ＰＭＢｕｓ（２ＩＣをベースとするオープンスタンダードのデジタル・シリアル・インターフェイス・プロトコル）を介して、電力やパワー・マネジメント・パラメータの設定や遠隔モニターが可能で、２線式シリアル・インターフェイスにより、遅延時間を制御してのシーケンシング、出力のマージニング、調整が行える。

　ＬＴＣ３８８２は二つの高速アナログ制御ループ、高精度混合信号回路、ＥＥＰＲＯＭで構成され、６×６ミリメートルＱＦＮ―４０パッケージで供給される。