サンダーボルト技術に対応したDC/DCスイッチング・レギュレータ

ＴＩのＤＣ／ＤＣスイッチング・レギュレータ 「ＴＰＳ６５９８０」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）はパソコン本体からＵＳＢケーブルなどを通じて電力供給を受けるバスパワード機器向けに、サンダーボルト技術に対応した初の完全集積型ＤＣ／ＤＣスイッチング・レギュレータ「ＴＰＳ６５９８０」を発表、ラインアップを拡充した。

　新製品のＴＰＳ６５９８０は、ＨＤＤ、ＳＳＤ、オーディオ／ビデオ・ソリューションなど、バスパワード周辺機器の電源回路設計の簡素化と、設計期間を短縮。

　出力電流は最大３.５Ａで、バスパワード最終端末で最大１０Ｗの電力と９０％強の効率を実現。自動サーマル・シャットダウンと電源シーケンシング機能により、設計の自由度を向上している。

　ＴＰＳ６５９８０は５×４×０.９ミリメートルの２４ピンＶＱＦＮパッケージで提供中で、１千個受注時の単価（参考価格）は２.５ドル。

　▽サンダーボルト

　インテルとアップルが共同開発したＰＣ本体と周辺機器やディスプレイ機器間の高速汎用データ伝送技術。１チャネルの全２重帯域が１０ギガｂｐｓで、高速データ伝送（ＰＣＩｅ）とディスプレイ信号伝送（ＤｉｓｐｌａｙＰｏｒｔ）を単一プロトコルに統合している。