1セル動作の単3/単4電池式機器向け電源管理ソリューション

マイクレルの電源管理ソリューション ＭＩＣ２３０９９製品イメージ

　マイクレル・セミコンダクタ・ジャパンは、ＭＩＣ２３０９９電源管理ソリューションを発表した。このデバイスは１セル動作の単３／単４電池式機器をターゲットにしている。

　最低バッテリ電圧はわずか０・８５Ｖで動作する。ＭＩＣ２３０９９には、二つのスイッチングレギュレータとインテリジェントバッテリモニタリングシステムが組み合わされている。要件の厳しい携帯機器に必要な電力、モニター機能、制御を提供する。

　この高集積スマートパワーソリューションには、高スイッチング周波数コンバータを搭載。受動部品の数とサイズを最小限に保ち、合計設置面積を１００平方ミリメートル以下に抑えることができる。

　軽負荷条件時にはスイッチング周波数が低減されるが、ステップダウンレギュレータでは最低を８０キロヘルツ、ステップアップレギュレータでは１００キロヘルツを最低周波数に制限を掛ける。これにより、オーディオ帯域へのスイッチング雑音混入が抑制される。

　さらに、コイル共振防止スイッチングにより、スイッチノードからのＥＭＩ性能が向上し、コンバータの電源除去比も高いため（２０キロヘルツで４０デシベル）、ボイスレコーダ、ゲームコントローラ、ポータブル医療機器、燃料電池、太陽電池などの機器にも適している。

　ＭＩＣ２３０９９は現在、量産品の発注が可能で、価格は１千個ロットでの単価が１.７５ドルから。

　デバイスはマイナス４０―１２５度までの接合部動作温度範囲に完全対応し、小型２.５×２.５ミリメートルのＴＱＦＮパッケージで提供される。