車載用ハイスピードデータ転送可能なHSDコネクターシリーズ

ミツミ電機の「ＨＳＤコネクタシリーズ」

　ミツミ電機は、車載用にハイスピードデータ転送が可能なＨＳＤ（ハイスピードデータ）コネクタをシリーズで開発し、「ＨＳＤコネクタシリーズ」として量産を開始した。優れた高周波特性、軽量・高信頼性構造などの特徴を持つ。

　ノーマルハイトタイプ、ローハイトタイプ、取り付け方向垂直タイプ、取り付け方向水平タイプなどを用意。

　量産を開始したのは、レセプタクルコネクタ１０機種とケーブル付きコネクタ１２機種で、ハウジングは１４色のコーディングカラーから選択することができる。

　ＨＳＤコネクタシリーズは、カーナビやカーオーディオ、車載カメラ間を接続する高速通信用として、主に欧州の車両メーカーで使用され、ＬＶＤＳ、ＵＳＢ２・０の高速伝送が可能なことから使用数量が増加している。同製品群の様々な用途に対応し、多種多様なモデルを開発した。今後もラインアップ拡充を進める。

　特徴は（１）２ギガヘルツ帯までの伝送ロス、リターンロスなど高周波特性が良好　（２）ＬＶＤＳ／ＵＳＢ２.０などの高速伝送が可能　（３）プレス部品構造により軽量。

　仕様は、レセプタクルコネクタは定格電圧１００ＶＤＣ。定格電流１.５ＡＤＣ（信号ピン）、５.０ＡＤＣ（電源ピン）。特性インピーダンス１００Ω。絶縁抵抗１千ＭΩ以上、インサーションロスは０.１デシベル　ｔｏ　１ギガヘルツ以下。リターンロスはマイナス２０デシベル　ｔｏ　１ギガヘルツ以下、マイナス１７デシベル　ｔｏ　２ギガヘルツ以下。

　ケーブルコネクタは定格電圧１００ＶＤＣ。定格電流１.５ＡＤＣ（信号ピン）、５.０ＡＤＣ（電源ピン）。特性インピーダンス１００Ω。絶縁抵抗１千ＭΩ以上。

　製品ラインアップは「ＣＡＭ―Ｋ２２ＬＮ／Ｋ２２ＬＲ」（アングルタイプ＆ローハイトモデル）、「ＣＡＭ―Ｋ２３／Ｋ２４」（バーチカルタイプ）、「ＣＡＭ―Ｊ１４ＨＮ／Ｊ１４ＨＲ」（アングルタイプ）、「ＩＡＭ―Ｊ１５Ｕ／Ｊ１５Ｌ」（ケーブルジャック）。生産はフィリピンのセブミツミで行う。