薄型携帯端末等向けハイスピード・マルチプルＩ/Ｏコネクタ

ハイスピード・マルチプルＩ／Ｏコネクタ

　ＴＥコネクティビティ（日本法人＝タイコエレクトロニクスジャパン）は、薄型の携帯端末・ウエアラブル端末向けに「ハイスピード・マルチプルＩ／Ｏコネクタ」を発表した。

　新製品は、マイクロＵＳＢ２.０の形状で、ＵＳＢ３.１（データ転送速度１０ギガｂｐｓ）の信号を転送する業界初のハイスピード・マルチプルＩ／Ｏ製品。携帯端末のバッテリの高出力化、高速信号化、大画面化、高機能化などに対応する。

　同Ｉ／Ｏコネクタは、マイクロＵＳＢ２.０サイズのインターフェイスの全てを標準装備し、スーパースピードと３Ａの電源を持つＵＳＢ３.１が最大１０ギガｂｐｓでデータを処理するために開発したもの。ハイスピード転送、コネクタの小型化、互換性、耐久性、改善されたＥＭＩパフォーマンスなど多くの特徴を持つ。

　同コネクタのレセプタクルは、７.５２ミリメートル幅で、標準のマイクロＵＳＢ２.０レセプタクルと同じ。スピード、動画、電源などの面でのニーズを満たすため、様々な極数オプション（５プラス４と５プラス８）を用意している。

　特徴は（１）ＵＳＢ３.０（５ギガｂｐｓ）からＵＳＢ３.１（１０ギガｂｐｓ）までのスピードに対応（２）経済的な電源供給（標準のＵＳＢ２.０の充電時間の３分の１で３Ａの充電器に急速充電可能、オプションの追加４ＰＩＮによる２Ａ電源の追加が可能）（３）モビリティ・ディスプレイポートとＭＨＬ（モバイル・ハイ―ディフィニション・リンク）の規格がある外付けビデオディスプレイへの接続。同コネクタのレセプタクルは、標準のマイクロＵＳＢ２.０プラグと下位互換性を持つ。

　用途は、スマホ／携帯電話、タブレット端末、ＤＳＣ、ナビゲーション装置、メディアプレヤー、ウエアラブル端末など。小型で電池式の機器での使用に適している。

　▽ＵＳＢ３.１
　ＵＳＢ（ユニバーサル・シリアル・バス）３.０の拡張規格として、ＵＳＢプロモータグループにより１３年夏に策定されたインターフェイス規格。ＵＳＢ３.１の転送速度は理論上１０ギガｂｐｓで、現行のＵＳＢ３.０の２倍の高速転送が可能。