140522_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月22日 |
140522_01 |
TDK |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
超小型・ハイパワー化した車載用DC-DC コンバータ各種
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TDKが13年秋から新型FIT向けに
納入しているDC-DCコンバータ |
TDKは、車載用DC―DCコンバータの小型、ハイパワー化に向けた開発を加速している。16年をメドに体積が500ccの超小型品を開発する。体積当たりの出力パワーである電力密度は3W/cc。納入は18年頃をメドにしている。
車載分野におけるDC―DCコンバータは、パワートレイン用高圧バッテリから補機用低圧バッテリへの変換、充電および補機への電源供給に用いられるもの。
同社はHEV用を中心に豊富な納入実績を有している。これまで最も小型だった製品は出力14.5V/95Aを体積1100ccで発揮。体積当たりの出力パワーである電力密度は1W/ccだった。
13年秋には、従来品に比べて、体積当たり46%の小型化を実現したDC―DCコンバータをホンダが発売した新型FIT向けに納入。このDC―DCコンバータは、出力14.5V/100Aを体積600ccで実現した。電力密度は2W/ccまで大幅に改善している。
小型化で重視した技術的ポイントは、トランス用フェライトコアとプリント配線板。フェライトコアは、車載用として広い温度範囲で、低損失特性を実現した「PCH95」を採用している。これによって、トランスの小型、低背化、高効率化を実現した。
プリント配線板は、スイッチング素子周りが熱くなるホットスポット現象に対応した独自開発の高放熱の銅張積層板を用いて、4層プリント配線板として採用した。
同社が16年までに開発を計画しているDC―DCコンバータは、1.5kW出力機種。熱伝導率をさらに高めた高放熱基板を用いるとともに、部品実装技術には全てSMDを用いたオールSMTを採用する。
さらに、トランス用フェライトコアの材質は、PCH95以上の低損失材料を開発して採用する考えだ。 |