ビルオートメ等向け電圧と電流の同時出力を実現した新D/Aコンバータ

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、ＰＬＣ（プログラマブル・ロジック・コントローラ）Ｉ／Ｏモジュール、フィールド・センサー、トランスミッタ、ビルディング・オートメーション・システムの精度と性能の向上と同時に、システム・サイズとコストの低減を実現する新Ｄ／Ａコンバータ製品ファミリーを発表した。

　新製品の「ＤＡＣ８７６０」ファミリーは、電圧と電流の同時出力を業界で初めて実現した。システム設計時に電圧と電流出力の一方、または両方の使用が可能なことから、設計の自由度が向上する。

　新製品ファミリーの特徴は（１）ＴＵＥ（総合未調整誤差）が０.１％と低く、較正が不要（２）高集積化により基板面積とＢＯＭコストを低減（３）設計の自由度を向上。　ＳＰＩ（シリアル・ペリフェラル・インターフェイス）による電圧出力と電流出力範囲の設定が可能（４）サポートする温度範囲が−４０ 〜＋１２５度Ｃと、同等製品と比較して３２％拡大――など。

　パッケージは、４.４×７.８ミリメートルＴＳＳＯＰ、６×６ミリメートルＱＦＮで提供される。

　１千個受注時の単価は仕様により異なるが、２.４９ドルから３.９９ドル（参考価格）となっている。