アルミ電線に対応した車載パーツ用電源向け回路分岐コネクタ

京セラコネクタの回路分岐コネクタ 「9215シリーズ」

　京セラコネクタプロダクツ（横浜市緑区）は、カーナビやＥＴＣ、ドライブレコーダなどの車載アフターパーツ用電源分岐コネクタの新製品として、業界初のアルミ電線に対応した回路分岐コネクタ「９２１５シリーズ」の新ラインアップを、サンプル出荷開始する。

　自動車メーカー各社は、低燃費化に向けて様々な取り組みを進めている。その一つである車両の軽量化に関し、電線素材を銅からアルミに代えた「アルミ電線」に注目が集まりつつある。

　同社は今回、９２年生産開始のロングセラー製品の９２１５シリーズに、アルミ電線に対応する製品バリエーションを追加した。

　アルミ電線の重量は従来の銅電線に比べて約６０％となるため、車の軽量化実現とともに、地球規模で進む銅の枯渇化に対しても環境負荷の低減に貢献する。

　特徴は、業界初のアルミ電線対応により軽量化を実現。アフターパーツを追加したい時に、メーンハーネスから電装部品側ハーネスを直接分岐できる。メーンハーネスのどの部分からでも分岐が可能で作業性に優れる。

　アルミ電線対応のメーンハーネス側は、ハーネスを挟み込んでプライヤやベンチなどで押さえ付けるだけで簡単に接続できる圧接タイプ。電装部品側は銅電線で、ハーネスを確実に接続する圧着タイプ。
　サイズは、０.５、０.７５、１.２５ｓｑをはじめ幅広いアルミ電線サイズに対応予定。インシュレータ形状を工夫した水侵入抑制仕様。ＲｏＨＳ指令対応品。

　定格電流はＡＣ／ＤＣ９.０Ａ／コンタクト。定格電圧はＡＣ／ＤＣ１２５Ｖ／コンタクト。耐電圧ＡＣ１千Ｖｒｍｓ／ｍｉｎ。使用温度範囲−３０〜＋８０度Ｃ。サンプル価格は１００円。