140425_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月25日 |
140425_01 |
TDK |
受動部品 |
コンデンサ |
一般産業用 |
たわみクラック対策に特化した樹脂電極型積層セラミックコンデンサ
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TDKのたわみクラック対策に特化した 樹脂電極型積層セラミックコンデンサ |
TDKは、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の製品戦略として高信頼性タイプへの取り組みを強化している。車載向けを得意としているが、新たに一般電子機器向けに基板実装後における割板などのストレスによって発生する、たわみクラック対策に特化した樹脂電極型MLCCを開発した。1005―7563サイズまで幅広いラインアップで、薄型テレビから通信基地局までの様々な電子機器への搭載が可能。7月から月産3億個の規模で量産を開始する。
同社のMLCCは、車載ユニットにおけるヒートサイクルによるはんだクラック対策、振動や衝撃による部品損傷対策、基板変形によるたわみクラック対策などを施した高信頼性製品を得意としている。これまで金属端子を有しているメガキャップ製品や外部電極に樹脂を内蔵した樹脂電極製品などを供給してきた。
この車載向けで培った高信頼性技術を一般電子機器向けに開発したのが今回の樹脂電極タイプ。
新製品は、3層構造の電極の中で、1層目の銅と2層目のニッケルとの間に導電性樹脂を挟んだもので、スズめっきを含めて4層構造の電極となっている。
今回の製品は、たわみクラック対策に特化した。たわみクラックは、MLCCを基板にはんだ付けした後、割板、ソケットへの差し込み、ねじ止め、挿入部品を差し込むなどの作業によって基板が変形し、それに伴い発生する引っ張り応力により、MLCCの素体にクラックが生じる現象。
基板曲げ5ミリメートルを保証しており、通常の端子電極タイプの仕様に比べて2.5倍の強度を有している。
樹脂電極タイプの品ぞろえは、最小が1005サイズで、最大7563サイズの8サイズ。定格電力では4―2千V。
同社では「おそらく2千品番以上の品ぞろえとなり、高信頼性を求める様々な電子機器に適用することができる」と話している。
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