ネットワーク機器向け基本波で低位相ジッタを実現した差動出力水晶発信器

セイコーエプソンの差動出力水晶発信器 「ＳＧ７０５０ＥＢＮ」

　セイコーエプソンは、基本波で低位相ジッタを実現した差動出力水晶発振器「ＳＧ７０５０ＥＢＮ」を商品化し、サンプル出荷を開始した。 　新製品は、１００メガ―１７５メガヘルツの周波数に対応し、位相ジッタは６５ｆｓと、ハイエンドルーターなどの有線ネットワーク機器や高速シリアル通信のリファレンスクロックに求められる高度な水準の仕様を実現している。

　各種ネットワークにおける通信の大容量化・高速化に伴い、様々なシステム構築において必要な性能をさらに向上できるリファレンスクロックの要望が高まっている。特にネットワーク機器では、システム性能の重要なバロメータとなる位相ジッタに対する低ジッタ化の要求が強く、対応した商品が望まれている。

　新製品は、自社開発した１００メガヘルツ以上の基本波発振ができるＨＦＦ水晶振動子と低ノイズ設計された発振用ＩＣとを組み合わせることで、低位相ジッタを持つＬＶ―ＰＥＣＬ差動出力の水晶発振器を実現した。

　さらに差動出力形式は、ＨＣＳＬ、ＬＶＤＳ出力の対応機種を順次ラインアップすることで、ネットワーク機器に要求される多様な出力形式に対応していく予定。

　動作電源電圧は２.５Ｖ、３.３Ｖ。サイズは７×５×１.５ミリメートル。