定格1Wで3216サイズの長辺電極型高電力チップ抵抗器

　ロームは、定格電力１Ｗの３２１６サイズ長辺電極タイプの高電力チップ抵抗器の生産能力を月産４００万個に引き上げた。

　車載機器、電源、モーター回路の電流検出用で求められている低抵抗、低抵抗温度係数、高定格電力の抵抗器の要望に応え開発したもので、４月にローム　エレクトロニクス　フィリピンで月産能力１００万個体制を整え、量産を開始していた。順調に需要が拡大していることから、１０月に月産能力を４倍の４００万個に引き上げた。

　独自の放熱設計により３２１６サイズで従来品の４倍の１Ｗの定格電力を実現。抵抗体素子構造、材料改善で、低抵抗でありながら業界トップクラスの抵抗温度係数を達成した。

　長辺電極構造を採用し、接合部への機械的ストレスを軽減。温度変化に対する接合信頼性も大幅に向上した。高電力化、温度特性の向上で車載分野の厳しい温度補償要求に対し、セットの回路に余裕を持って使用でき、設計負荷の軽減につながる。