電波プロダクトニュース



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11月29日 121129_01 東芝 半導体素子 イメージセンサー 移動体通信機器用

画素サイズ1.12μで色ノイズ低減回路搭載のCMOSセンサー


 東芝は28日、スマートフォンおよびタブレットのカメラ向けとして、業界で初めて色ノイズ低減回路(CNR回路)を搭載した裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーを開発したと発表した。画素サイズは1.12マイクロメートル、解像度は13メガピクセル。来月からサンプル出荷、13年5月に量産開始の予定だ。

 近年のスマートフォンやタブレットの薄型軽量化と高性能化に伴い、カメラ機能を担うCMOSイメージセンサーにも、小型化と高解像度化が求められるようになってきた。しかし、CMOSイメージセンサーの画素を小型化した場合、画素に入射する光量が減少し感度が低下。

 結果として色ノイズが増加するため、高解像度の実現には、大型の画素・カメラモジュールを使用し、光量を確保する必要があった。

 こうした課題に、東芝はセンサーに同社独自のCNR回路を搭載し、画素の小型化に伴う色ノイズを低減させることで、CMOSイメージセンサーの小型化と高解像度化を両立。新製品は1.12マイクロメートルという業界最小クラスの画素サイズで、同社の既存の画素サイズ1.4マイクロメートルの製品と同等の性能(SN比)を実現している。  13メガピクセルの「T4K37」は来月サンプル出荷開始の予定で、価格は1500円。このほか8メガピクセルの「T4K35」、2メガピクセル(フルHDサイズ)の「T4K71」も13年1月から順次出荷の予定。それぞれサンプル価格は1千円と700円。

 東芝は今後も、小型化・高画質化といった市場ニーズに対応しながら製品ラインアップ拡充を図り、スマートフォンやタブレット向けCMOSイメージセンサー市場で、15年には30%のシェアを目指すとしている。



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