121026_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月26日 |
121026_01 |
トランスイッチ |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般民生用 |
1チップでHDMIとDPのHD動画伝送I/Fをサポート
米トランスイッチ社(日本法人=東京都墨田区、富永利彦社長)は、プロジェクタやテレビなどOA・民生機器向けの高速インターフェイス用デバイスの展開を強化している。1チップでHDMIとDisplyPort(ディスプレイポート=DP)を実現する独自技術「HDP」を用いたデバイスで採用数拡大を目指す。
1988年創業の同社はこれまで、通信関連機器向けの半導体製品を中心に展開してきた。日本でも大手通信機器メーカーに広く採用される。しかし、12年からは新たな成長分野として民生・OAなど向けの高速インターフェイス製品(HSI)事業への注力を強める事業方針転換を発表。日本でもHSI事業の強化に乗り出した。
同社のHSI事業は、06年に買収したイスラエルのミスティコムのUSBの物理層(PHY)IP(半導体設計用知的財産)ビジネスがベース。各種SoC開発向けに、USB、HDMI、DP、イーサネットなどのIPをラインアップしてきた。
12年からの事業方針転換に伴って、IPの展開に加えて、IPをデバイス化した製品展開している。6月から第1弾製品の出荷を開始した。
第1弾製品は、1チップでHDMIとDPという代表的なHD動画伝送インターフェイスの両方をサポートする製品。独自の「HDP技術」により、入力された信号が、HDMIか、DPかを認識し、それぞれに応じた動作を行える。
また、インターフェイスICとしての性能の高さも特徴。HDMIでは最新のバージョン1.4bをフルサポートし、イーサネット転送もサポート。強力な信号補正機能も搭載し、HDMIで10メートルを超える長距離伝送にも対応できる。
日本法人の富永社長は「多機能、高性能製品であり、プロジェクタや電子看板用モニター、ハイエンドテレビ市場をまず開拓したい。台湾、中国では当社ICを搭載した完成品の量産もスタートした。国内でもデザイン・インが進んでおり、採用数を伸ばしていきたい」としている。
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