高速イーサネット信号と整合性のあるコネクタシステム

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、過酷な環境で使用される視覚システムや高速データ通信用途向けに、最大１０ギガｂｐｓまでの高速イーサネット信号整合性でＴＩＡやＩＳＯ／ＩＥＣのＣａｔ６Ａ規格に適合したコネクタシステム「Ｂｒａｄ　Ｍｉｃｒｏ―Ｃｈａｎｇｅ　Ｍ１２　Ｃａｔ６Ａ」を発表した。

　同システムは、ピン密度が高く、革新的なＸコード・クロスシールディング設計（ＩＥＣ６１０７６―２―１０９適合）を特徴とし、最大５００メガヘルツ　までの帯域幅で優れた性能と通信安定性を提供。小型で密封性に優れ、標準Ｍ１２型ねじ式カップリングナットで嵌合でき、堅強な構造とＩＰ６７対応の外部および内部Ｏリングシールにより確実な保護が可能。

　用途は、監視カメラ、テレマティック、自動車や商業車両用のＧＰＳ／カメラ、オートメーションコントロール機器など。産業機器用の１２―１８ミリメートル径のセンサー、エンコーダ、スイッチやＩ／Ｏデバイスを簡単に置き換えられる。ＩＥＣ準拠の２―５、８および１２極構造、シングルおよびデュアル・キーウェイ設計、ストレート／ライトアングルプラグが利用でき、Ｃｌａｓｓ２アプリケーションにも適している。

　高振動を伴う用途で優れたＥＭＩ／ＲＦＩ遮蔽性を提供。レセプタクルは、パッシブアプリケーションに加え、イーサネット、ＣＡＮバスプロトコルによるネットワーク接続にも利用できる。

　主な特徴は、４本のツイストペアを用い３６０度の完全密封を実現。嵌合時にコネクタのシールドクロスとレセプタクルがオーバーラップすることで、システムノイズ干渉のない最適な信号整合性を提供。Ｘコード配列によりブラインド嵌合が可能。オスピンが凹部に埋め込まれ、嵌合時のピン損傷を防止。