マイクロサージ対策用省スペース・ケーブル型の新型フィルター

　沖電線は、マイクロサージ対策用新型フィルターとして、フィルター機能を有したサージ抑制線だけで構成された省スペース・ケーブル型サージフィルター「ｅｃｏサージＦ」を販売開始した。独自のサージ抑制技術によるユニット型フィルターの新ラインアップとして開発した。 　近年、省エネ化のためモーターなどのインバータ方式導入が急増している。インバータ制御はパルス駆動のため高電圧のノイズであるマイクロサージが発生しモーター損傷などが生じる場合がある。マイクロサージ対策では一般にサージ低減フィルターが使用されるが、高電圧と大電流仕様のため、大きな設置スペースが必要なことや消費電力増大などの課題があった。

　ｅｃｏサージＦは、サージ抑制線だけでケーブル状に構成され、省スペースで厳しい敷設環境に使用する場合に最適。フィルターの設置スペースがない、設置環境が厳しい、既設動力ケーブルを使用するなどの顧客要求に対応する。

　特徴は、モーター端子に接続するだけでマイクロサージを抑制可能。既設の動力ケーブルをそのまま使用できる。ｅｃｏサージＵ（後付けユニットタイプ）より省スペースで低価格。

　ケーブル形状のため、耐環境性に優れ、ケーブル管路、ケーブルラックなどへの設置が容易で、特別な設置スペースが不要。サージ低減フィルター（ＬＣフィルター）に対して低消費電力。１３年度販売目標は１億円以上。