高エネルギー効率の32bマイクロコントローラ「KinetisL」シリーズ

　米フリースケールセミコンダクタは、高エネルギー効率のマイクロコントローラ（ＭＣＵ）「Ｋｉｎｅｔｉｓ（キネティス）Ｌ」シリーズの量産を開始した。

　同シリーズは、フリースケールが年初に発表した業界初の「ＡＲＭ　Ｃｏｒｔｅｘ―Ｍ０+」ベースの３２ビットＭＣＵ。同社の小型で低消費電力、高コスト効率の評価・開発システム「フリーダム開発プラットフォーム」によりサポートされる最初の製品だ。

　まず、シリーズ第１弾として「ＫＬ２５」と、フリーダム開発プラットフォームが、ディジ・キーなどの電子部品ディストリビュータを通じ現在、販売されている。

　「キネティスＬ」シリーズは、各製品にスケーラブルなフラッシュメモリーオプション、ピン数、アナログ・通信・タイミング・制御ペリフェラルが用意されている。ＫＬ２５は、動作周波数４８メガヘルツ　のＡＲＭ　Ｃｏｒｔｅｘ―Ｍ０+をベースとしており、わずか４０μＡ／メガヘルツ　でフラッシュメモリーからコード実行。

　３２―１２８キロバイトのフラッシュメモリー、高速アナログコンパレータ、モーター制御を含む幅広い用途に対応する強力なタイマーなどを備える。ＵＳＢ２.０フルスピード・ホスト／デバイス／ＯＴＧコントローラ内蔵。「キネティスＫ２０」ファミリーとピンおよびソフトウエア互換性を有し、ＤＳＰ性能や先進的な機能統合に向けた、移行パスを提供する。

　現在出荷中の「キネティスＬシリーズＭＫＬ２５Ｚ１２８ＶＬＫ４」（８０ＬＱＤＰパッケージ）は、１万個ロット時の単価が１.９８ドル。フリーダム開発プラットフォーム（ＦＲＤＭ―ＫＬ２５Ｚ）の参考価格は１２.９５ドル。 　フリースケールでは、キネティスＬシリーズ用コントローラ・モジュール（ＴＷＲ―ＫＬ２５Ｚ）も提供する。参考価格は９９ドル。