121002_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月2日 |
121002_01 |
京セラ |
受動部品 |
発振子・共振子、振動子 |
一般産業用 |
80μAの低消費電流で32キロHzATカット型水晶発振器
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京セラは、スマートメーター、電気自動車(EV)などの新規市場の時計管理に不可欠な水晶発振器でトップシェアを目指す。100%子会社京セラクリスタルデバイスで展開している水晶デバイス事業拡大の一環。
スマートフォンなどの携帯通信端末の基準信号源となる温度補償型水晶発振器(TCXO)で約35%のグローバルシェアを持つ水晶デバイス事業をベースに、EV、スマートメーターなどの新規市場の時計管理に不可欠な水晶発振器でもトップシェアを獲得していく。
このため、正確な時間管理による賦課金対応のスマートメーターやEVの時計機能、高精度デジタル時計で必要な高精度、低消費電力、高周波数精度、高強度などの要望に応えた新製品を市場投入する。
まず、国内半導体メーカーと協業し32キロヘルツ ATカット型水晶発振器で世界初の80μAの低消費電流を実現した2520(2.5×2.0×0.7ミリメートル)サイズ品を9月からサンプル出荷する。従来4メガヘルツ 帯水晶振動子を分周し、32キロヘルツ にしていたが、新製品では16メガヘルツ 帯水晶振動子を分周して32キロヘルツ に落とすことで小型、低背化、高精度化した。
主にEV、スマートメーター向けに供給する。長野岡谷事業所(岡谷市)で12年末に月産能力100万個で量産に入る。
また、音叉型水晶デバイスでも32キロヘルツ 品でスマートメーター、デジタル時計、サーバー、医療機器などに音叉型振動子と発振回路を組み合わせて業界最小の0.8μAの超低消費電流を実現した音叉型水晶発振器を開発、9月から量産を開始した。3.2×1.5×1.0ミリメートルサイズで発振回路のマッチングが不要。
音叉型振動子と温度補償機能を持つ発振回路を組み合わせた音叉型温度補償付水晶発振器では従来-170ppmだった周波数温度特性を±5ppmに高安定度化し、消費電流も1.5μAと業界トップレベルに抑えた3.2×2.5×1.0ミリメートルサイズ品を13年1月から量産する。
温度補償機能を持つ発振回路を組み合わせた32キロヘルツ 温度補償型リアルタイムクロック発振器でも±5ppmの優れた周波数温度特性を持ち、正確なカレンダー情報を出力できる3.2×2.5×1.0ミリメートル品を13年1月に量産を始める。
いずれの32キロヘルツ 音叉型水晶発振器も独自のH型パッケージを採用。素子を京セラクリスタル美山(東京都八王子市)で生産し、滋賀八日市事業所(東近江市)で組み立て、鹿児島・国分工場(霧島市)でICを搭載して発振器に仕上げる。
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