携帯端末向け小型・大電流対応の薄膜電源系インダクタ

　TDKは、スマートフォンやタブレットＰＣなどの電源回路に使用する小型、大電流対応の薄膜電源系インダクタを開発、当初月間３千万個を予定し量産を開始した。

　新製品は、独自の素材技術を応用して飽和磁束密度が高い金属磁性材料を用いることで、従来の薄膜パワーインダクタに比べて約２倍の定格電流を実現しており、安定した直流重畳特性を有している。

　さらにウエハープロセスを介した独自の薄膜技術により、高精度のコイルパターンを形成、しかもめっき生成技術を駆使して電源効率の損失要因となる直流抵抗を低減した。

　金属磁性材料をコア材料とした薄膜インダクタとしては、業界最小サイズの１.６×０.８×１ミリメートルを実現。このほか、品ぞろえとしては、２５２０サイズ、２０１６サイズ、２０１２サイズの４形状を用意。

　インダクタンス値は０.４７―２.２μＨ、定格電流は４―０.８Ａ。