1005/1608サイズの車載向チップ積層セラミックコンデンサ

　村田製作所は、１５０度Ｃ対応の自動車向けチップ積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）で、世界最大容量の１００５サイズ品と１６０８サイズ品を開発し、７月から量産を開始した。

　ＥＣＵ、トランスミッションコントロール、ＡＢＳなど高温対応が必要な自動車向けセットに供給する。生産は出雲村田製作所（島根県出雲市）。

　新材料を採用し、１５０度Ｃで使用可能なＸ８Ｒ特性の１００５サイズ（１.０プラスマイナス０.１×０.５プラスマイナス０.０５×０.５プラスマイナス０.０５ミリメートル）、１６０８サイズ（１.６プラスマイナス０.２×０.８プラスマイナス０.１×０.８プラスマイナス０.１ミリメートル）ＭＬＣＣで世界最大容量を実現した。

　これまで１００５サイズ２５Ｖ品／５０Ｖ品で業界最大静電容量１万ｐＦ（同社では２５Ｖ品１万ｐＦ、５０Ｖ品４７００ｐＦ）を２５Ｖ品で０.１μＦ、５０Ｖ品で４万７千ｐＦに拡大。１６０８サイズ１００Ｖで業界最大１万５千ｐＦ（同社では１００Ｖ品がなかった）を６万８千ｐＦに、２５Ｖ品／５０Ｖ品で業界最大０.１μＦ（同０.１μＦ、４万７千ｐＦ）を２５Ｖ品で０.４７μＦ、５０Ｖ品で０.２２μＦに増やした。

　外部電極に銀パラジウム電極を採用し、導電性接着剤での実装を可能にした。これにより温度サイクルで問題となるはんだクラックを解消した。