電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月17日 120917_02 東芝 半導体集積回路 マイコン・DSP デジタル情報家電用

一眼レフカメラ等向けアームコア「M4」搭載の汎用マイコン


 東芝は、一眼レフカメラなど向けの汎用マイコンとして、国内半導体メーカーとしては初めて英アーム社のプロセッサコア「ARM Cortex―M4」を搭載した製品を開発した。独自の補助プロセッサを搭載し、従来製品比3倍の演算処理能力を、同比約3分の2の消費電力で実現した。12月からサンプル出荷を開始し、量産は13年9月からを予定。サンプル価格は900円。

 新製品はデジタル一眼レフカメラ向けで、システム制御、オートフォーカス制御、各種センサー処理など多岐にわたる処理を行うマイコンとして開発した。従来、東芝ではこれらの処理を一つのプロセッサで行う製品を提供してきたが、新製品では専用動作処理をする補助プロセッサ(コプロセッサ)を搭載し、高性能化と低消費電力化を図った。

 主プロセッサには、高効率な信号処理機能を持つCortex―M4(最大動作周波数100メガヘルツ )を採用。補助プロセッサには独自の「PSC」を採用し、光、温度、速度変化など各種センサーが出力する信号処理や特定周波数のフィルタリング処理などを行って主プロセッサの負荷を軽減する。一眼レフカメラ以外にも、モーター制御を行う産業機器や人やモノを感知する家電、モバイル機器などにも応用できる。

 周辺機能としても、最大24チャンネルのPPG出力が可能な16ビットタイマーや最大12チャンネルのシリアルインターフェイス類を搭載。1マイクロ秒の高速変換対応の12ビットADコンバータ3ユニットを搭載し、合計20チャンネルのアナログ入力端子が使用できる。

 電源電圧は2.7―3.6Vで、フラッシュ768キロバイト品と1024キロバイト品の2種がある。パッケージにいずれもVFBGA289(11ミリメートル角サイズ)を採用している。


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