ワイヤレスエアコン制御コントローラ「SF-IRC01」

　ＨＥＭＳ（家庭用エネルギー管理システム）関連機器受託製造メーカーのサーコム・ジャパン（東京都品川区）は、各エアコンメーカーの製品に対応したワイヤレスエアコン制御コントローラ「ＳＦ―ＩＲＣ０１」を発表した。電機メーカーのほか、ケーブルテレビや通信関連事業者など向けに展開する。

　ＳＦ―ＩＲＣ０１は、宅外からエアコン制御を実現する。温湿度センサーも搭載し、エアコン制御機能とともに使うことで、利用者は宅外から温湿度の確認、帰宅前のエアコン温度設定、エアコンのオン／オフなどが行える。

　無線ＬＡＮ（ＩＥＥＥ８０２.１１ｂ／ｇ／ｎ）と赤外線通信をサポート。ＩＲ角度は横方向１２０度、縦方向６０度、最大７メートル。ＩＲ送信部は超高出力・広角赤外線ＬＥＤを、同受信部には赤外線学習センサーを使用している。

　対応するエアコンは、パナソニック、ダイキン、三菱電機、富士通ゼネラル、日立、東芝、シャープの０６年度以降に発売された壁掛け式エアコン。外部から受信する通信プロトコルとしてＨＥＭＳ標準プロトコルである「ＥＣＨＯＮＥＴ　Ｌｉｔｅ」が実装可能。ＷｅｂＡＰＩを提供することで各種サービスに対応したカスタマイズが行える。

■ソフト会社と連携
同社は、ゲートウエイやルーターなどの受託製造メーカーである台湾のサーコム社の日本法人。台湾本社のハードウエア製造力に加え、日本法人独自にソフト開発会社などと連携し、日本市場向けの製品やシステムソリューションを開発。特に、ＨＥＭＳやホームセキュリティ市場に重点を置き、ＨＥＭＳゲートウエイや各種センサー端末、ＩＰカメラなどのサーコム社製品やパートナー企業製端末を組み合わせたソリューションを展開中。

今回の新製品は、ＨＥＭＳ向けソリューションを拡充するもの。日本法人では「ＨＥＭＳ・セキュリティ関連市場で、今後１年間で９億円、翌年には２０億円を売上げたい」（伊藤信ＣＥＯ）としている。