電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月29日 120829_01 パナソニック デバイス 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般民生用

電子機器向けスイッチング電源用パワーオフモード搭載PWM制御IC


 パナソニック デバイス社(小林俊明社長)は、消費電力200Wクラスの電子機器の待機時消費電力をほぼゼロにできるスイッチング電源用パワーオフモード搭載PWM制御ICを開発し、10月から量産を開始する。

 民生機器、産業機器など省エネモードを搭載する製品が増える中で、200W以下の大電力スイッチング電源用制御IC市場に参入する。ノートPC、液晶テレビ、OA機器、事務機器、デスクトップパソコン、液晶モニター、BD/DVDなど、200W以下の電子機器用スイッチング電源用に供給する。生産は拡散工程を魚津工場(富山県魚津市)、組み立て工程をシンガポール工場で行う。

 山西雄司半導体事業グループパワー・オプトデバイスビジネスユニット パワーデバイス事業統括は「これまでパワーデバイスと制御ICをワンチップ化したインテリジェント・パワーデバイスIPDで、消費電力40W以下のルームエアコン、冷蔵庫、炊飯器、充電器などのスイッチング電源の需要に応えてきた。今回のパワーオフモード搭載PWM制御ICの量産を機に、200Wクラスの大電力市場の待機時消費電力ゼロの要望に対応していく」と言う。

 新開発のPWM制御ICは、業界初のパワーオフモード搭載により、ICの待機時消費電流を同社従来品の約200μAから約12μAに絞り込み、交流100V入力時の待機時消費電力を同社従来品の20mWから3mWとほぼゼロWに抑えた。

 また、パルス数を低減することによって大きくなるピーク電流で発生する音鳴りを周波数に揺らぎを持たせ、周波数のエネルギーを分散させる新間欠発振制御技術を採用。高効率化が難しい入力電力0・5Wの軽負荷時にも電源効率80%以上を実現した。

 コンセントからプラグを抜いた時の感電防止用のXコンデンサ放電機能を内蔵し、Xコン放電抵抗器を不要にした。軽負荷時の電源効率向上でスタンバイ電源用IPDも不要。バイアス巻線電圧VCC定格電圧拡大により電圧変動対応用外付け部品も削減できる。同社従来品に比べ最大20%の外付け部品点数削減を可能にした。

 発振周波数66キロヘルツ 、軽負荷時回路消費電流0.7mA、SO―16パッケージ採用。従来のフィードバック制御用フォトカプラに加え、パワーオフ信号用フォトカプラが必要。



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