電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月28日 120828_01 ローム ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

920MHz帯に対応した無線モジュール


 ロームは、先月開放された周波数920メガヘルツ帯に対応した無線モジュールを開発し、今月サンプル出荷、9月から量産を開始する。

 ZigBeeや、ブルートゥースで使用されている周波数2.4ギガヘルツ帯に比べ障害物があっても電波の回り込み特性に優れ、長距離、広い通信エリアでデータ通信が可能。既存の無線との電波干渉も起こしにくい920メガヘルツ帯でデータを送受信できる。

 各国のスマートメーターなどに使われる国際標準規格「IEEE802.15.4g」に準拠し、スマートメーターをはじめ、LED照明、エアコン、防犯カメラ、電気自動車用充電器、電池駆動機器、工場の電力計、温度計など幅広い用途で使用できる。HEMS、BEMS、FEMSの無線ニーズに応える。

 モジュール・ライティング生産本部の四方秀明副本部長は「市場拡大が注目されているスマートメーターやHEMS、BEMS、FEMS導入におけるキーデバイスとして大きな期待をしている。個々の機械をつなぐM2M市場においても優位性を発揮でき、セットメーカーだけでなく、住宅関連メーカーや機械メーカーなどに幅広く提案し、販売拡大を目指していく」と話している。

 生産は中国・大連のローム エレクトロニクス大連で行う。当面月産10万個。サンプル価格1万円/個。

 新開発の無線モジュールにはチップアンテナを内蔵。外付けアンテナ用コネクタも付けた。国内電波法認証を取得済みのため、製品、機器に組み込むだけで低消費電力の920メガヘルツ無線ネットワーク製品、機器として使用できる。

 グループ会社ラピスセミコンダクタの低消費電力タイプの無線LSI「ML7396B」を採用。電波強度、周波数設定用の4キロビットEEPROM搭載。無線LSIを含めてロームグループで充実したサポート体制を提供できる。出力電力は1mWと20mW。20mWでデータ通信距離300メートル、1mWでも同100メートルを確認している。

 モジュールサイズ34.7×22.0×3.5ミリメートル(実装面積763.4平方ミリメートル)と既存モジュールより10%以上小型。消費電力もスリープ時0.9μAに抑え、送信時(1mW出力、ピーク時)15mA、受信時16mAと業界トップクラスの超省電力。インターフェイスSPI、DIO。設定可能周波数920.6―928メガヘルツ。


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