50Ω負荷を駆動する低ノイズ完全差動1.6GHzバッファアンプ

　リニアテクノロジーは、５０Ω負荷を駆動する低ノイズ完全差動１.６ギガヘルツ　バッファアンプ「ＬＴＣ６４１７」を発売した。“１.５ｎＶ／ヘルツ”の低出力ノイズを実現する。価格は１千個購入時３.８９ドルから。

　新製品は５０Ωの差動負荷を駆動でき、１４ビット、１６ビットのパイプラインＡＤコンバータの駆動に最適化されている。入力のＤＣ結合、ＡＣ結合が行え、６００メガヘルツ　を超える信号でも優れたひずみ性能を実現する。１４０メガヘルツ　では、ＯＩＰ３が４６ｄＢｍ、ＨＤ３がマイナス６９ｄＢｃ。５０Ω負荷の駆動時に２.４Ｖの出力振幅が可能になっている。

　入力インピーダンスが１８.５ｋΩで、入力に「１対４」「１対８」のトランスを使用することで利得を増加させることもできる。低インピーダンスの出力は、パイプラインＡＤＣに共通の容量による電荷注入に対処可能。

　１本のピンでプログラム可能な高速出力クランプにより、ＡＤＣのオーバーレンジ状態を防げる。オーバーレンジピンは、クランプによって出力電圧が制限されるとオーバーレンジであることを知らせる。出力同相ピンにより、新製品の出力振幅をＡＤＣの入力範囲に容易に一致させることができる。

　パッケージは、フロースルーピン配置の３×４ミリサイズの２０ピンＱＦＮパッケージを採用している。