電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月7日 120807_03 東光 受動部品 インダクタ・トランス 移動体通信機器用

超小型・低背実現のメタルアロイパワーインダクタ各種


 東光は、主力事業に成長しているメタルアロイパワーインダクタの新製品開発を加速する。今年末までに新製品の発売を計画しているが、13年以降の技術対応として、サイズそのものの小型、低背化シリーズを開発していく計画だ。

 新製品開発については「スマートフォンやタブレットPCなどでのDC―DCコンバータでは、高機能化の推進を背景に部品の実装密度がさらに高まる。そのために現在のサイズよりも小型で低背のインダクタが強く求められる」(同社)としている。そのために2×1.2ミリメートル以下、厚み0.8ミリメートル以下を次のターゲットサイズとして開発に取り組んでいく。
これまでスマートフォン、タブレットPCなどのDC―DCコンバータ用パワーインダクタは、一般的にコア材にフェライトを使用した巻線型パワーインダクタが利用されていた。また、小電流対応では積層パワーインダクタが用いられている。
メタルアロイパワーインダクタは、メタルアロイコアを使用し、独自の磁気設計、巻線工法などを融合することによって、小型、低背で、大電流対応を実現したもの。また、シールド性に優れ、高密度実装化でのノイズ干渉を抑制。高周波スイッチングでの高効率化、耐温度上昇性に優れるなどの特徴を有している。

■スマホなど搭載広がる
こうした特徴が評価され、メタルアロイタイプの搭載が定着化している。そのため、スマートフォンなどのDC―DCコンバータ用パワーインダクタとして搭載が広がっている。

同社では中国・深センの華建電子、ベトナム・ダナンの越華電子の2工場を対象に、12年末までに生産能力を現在の月産1億4千万個から同1億8千万個に拡大する。

既に同社は、既存の「DFE Cシリーズ」に新たに2×1.6ミリメートルと3.2×2.5ミリメートルサイズを追加するほか、既存品に比べて直流抵抗を約20%改善した低直流タイプ「DFE Rシリーズ」と、高周波スイッチングに対応し、既存品に対して5%の効率改善した高効率タイプ「DFE Aシリーズ」を戦列化。いずれも12月までには量産を開始する。

また、既存品の特性を維持して、高密度実装化を推進するL字電極タイプ「DFE Lシリーズ」を開発した。13年上期末からの生産を計画している。小型、低背を目的とした新製品開発は、これらに次ぐものになる。


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