DC-DCコンバータ向け2016サイズの積層パワーインダクタ

　パナソニック　デバイス社は、業界トップレベルの大電流を実現した2016サイズ積層パワーインダクタの量産を今月から開始する。

　定格電流1.6A品でインダクタンス値1.0μH、直流重畳特性2.0A、直流抵抗0.11Ω。小型、薄型、大電流が求められるスマートフォン、DSCなどの小型電子機器のDC／DCコンバータ回路向けに供給する。8月から月産500万個でスタートする。サンプル価格8円／個。

　高厚膜化を実現できるコイルパターン（導体）形成技術と、その高厚膜導体を内蔵する独自の積層プロセス技術を開発。コイルパターンの中芯面積の最大化を図り、コイルパターンのターン数を増やすことなく、低直流抵抗で必要なインダクタンス値の確保を可能にした。

　これらにより、2.0×1.6×1.0ミリメートル（2016サイズ）の小型、薄型で定格電流1.3―1.8Aの業界トップレベルの大電流化を実現した。

　また、磁性体層を薄層化した場合においても十分な絶縁性を保つ新材料を採用。小型、薄型で0.8―2.5Aの優れた直流重畳特性を得て、インダクタンス値0.47―2.2μH（許容差±20％）を確保した。