電力効率を落とさずリンギング対策を実現するノイズアブソーバ

　TDKは、電源における電力効率を落とさずリンギング対策を実現するノイズアブソーバを開発、販売を開始した。第2四半期にかけて、さらにラインアップを拡充していく。

　スマートフォンなどのモバイル機器は、多機能化の進展で電力消費が増大し、バッテリを長持ちさせる対策が要求されている。電源のノイズ対策においても、最小限の部品点数と高効率の特性が求められている。新製品はスイッチング電源のリンギング対策として開発したもの。

　DC―DCコンバータなどのスイッチング電源におけるリンギング対策は、スイッチング素子のFETにスナバ回路を設けることが一般的。この対策では、効率が2―4％低下するケースがあるという。

　そのため、STDの複数個のコンデンサのうちの１個を新製品のノイズアブソーバに置き換えることによって、効率を落とさずEMI対策を可能にするもの。

　高密度実装化を考慮してサイズは1005、1608、2012の3サイズを用意した。