低背品、低ESRチップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ

　日本ケミコンは、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「PXFシリーズ」に、低背品と低ESR品を追加ラインアップした。いずれもサンプル出荷を開始した。

　現行の「PXFシリーズ」は、最も小型の製品がφ5×4.6ミリメートル。その特性を維持したまま、製品高さを15％低背化し、4ミリメートルとした。追加する製品の定格は、2.5V220μFと6.3V150μＦ。ESRはいずれも25mΩ。

　また、サイズφ6.3×4.5ミリメートル、定格電圧2.5V、静電容量330μFで、ESRを12mΩに低減したモデルもラインアップした。既存品に比べてESRを25％低減した。

　低背化、低ESR化のポイントは、自社開発した低背品の生産設備を用いることで、業界初となる高さ4ミリメートル品の量産を可能にした。また、導電性高分子の材料および工法の見直しを行うことで、より高電導度のポリマー形成を行うことに成功し、低ESR化を実現したもの。

　導電性高分子アルミ固体電解コンデンサは、デカップリング用コンデンサとして優れた性能を持っており、パソコンなどのデジタル情報家電分野で市場が広がっている。