サーバー向け16ＧBのDDR4　RDIMMメモリーモジュール

　【ソウル支局】韓国のサムスン電子は3日、エンタープライズサーバー用メモリーモジュールの新製品として、業界初の16ギガバイトDDR4 RDIMMのサンプル出荷を開始したと発表した。13年の量産を予定している。 　同モジュールは、8ギガバイト製品とともに先月から主要CPU、コントローラメーカー向けにサンプル出荷されている。DRAMは、30ナノメートル級プロセス適用品だ。

　新しい回路アーキテクチャを採用することで、DDR（ダブルデータレート）4技術は、コンピューティングシステム向けとして提供されているメモリー製品の中では、最高性能。１３年には、伝送速度がDDR3ベースモジュールのデータ転送速度1600メガビット／秒の２倍に達する見通しだ。

　サムスンのDDR4モジュールは、動作電圧1.2Vで効率的にデータを処理することで、１.35V電圧で動作する前世代DDR3モジュールに比べて、約40％消費電力を低減できるのが特徴的。

　メモリー製品販売・マーケティング事業担当の洪完勲副社長は「新しい大容量DDR4モジュールを提供することで、主要CPUおよびサーバー企業と連携し、低消費電力の次世代グリーンITシステムの開発を推進していく」と述べた。

　同社では今後、大容量DDR4モジュールの市場拡大に向け、サーバーのOEM企業、CPUメーカー、コントローラメーカーなどと協力していく考え。

　また13年には、20ナノメートル級プロセスを適用したDDR4 DRAMで、最大32ギガバイトモジュールのリリースも予定している。